茨城県が7月1日からドクターヘリを運航するのを前に、筑西市直井の筑西広域消防本部で19日、運用訓練が行われ、同消防本部職員や関係者が運用の手順などを確認した。
訓練は、農作業中のトラクターが横転し運転していた男性が下敷きになり、太ももをはさまれたという事態を想定して始まり、「生命に危険性を及ぼす」として水戸市双葉台の水戸済生会総合病院にドクターヘリの運航を要請。同消防本部ヘリポートには、約50キロ離れた同病院から12分でヘリが到着した。地元病院の医師とともに応急処置を施し、受け入れ先の病院に搬送する手順を確認した。
ヘリに同乗した同病院の須田高之医師は「福島県いわき市や栃木県など県境の病院も含め、どのような使い方がされればいいのか、情報を発信したい」と話していた。
ドクターヘリの運用訓練は県内26の消防本部を対象に、順次実施されている。(2010年5月20日 産経ニュース)