新潟大医歯学総合病院(新潟市中央区)を基地病院とするドクターヘリの格納庫が、同区の信濃川沿いに完成し、15日から運用を始めた。
新しい格納庫は防災ヘリポートがあった関屋分水路付近の国有地に整備された。格納スペースは350平方メートルで、新潟大病院が管理する。建設費約1億6000万円は県が負担した。
これまで新潟空港にある運航会社の格納庫を借用していたが、同病院から距離があり、海沿いのため冬場などは強風で要請に応えられないケースが出ていた。
新たな格納庫は同病院から約3キロで、従来より海から離れた位置にある。風速10メートルを超える風で同病院屋上ヘリポートで離発着ができない場合、医師が格納庫に向かい、直接出動できるという。
同病院のドクターヘリは2012年10月に配備された。今年8月まで計1541件の要請があり、1106件に出動した。
(2015年9月16日読売新聞)