岩手県ドクターヘリ運航調整委員会が19日、同県矢巾町で開かれ、4月に試験的に始まった青森、岩手、秋田3県の広域連携の出動が5件あったことが報告された。
岩手県内の現場から患者を搬送するのに青森県八戸市からヘリが出動したり、秋田県から青森県への転院搬送に青森のヘリが対応したりした。いずれも自県のヘリは、他の事案に対応中だったり、機体整備中だったりした。
自県のヘリが出動できない場合のみに他県に要請するという現行の要件について、出席者からは「他県のヘリを要請する方が効果的だと医師が判断した場合を要件に追加してほしい」(岩手医大病院の山田裕彦特任准教授)などの意見が出た。
3県の担当者は28日、秋田市で広域連携の実績や課題を協議する。
(2013年11月20日 河北新報社)