2012年度に鹿児島県ドクターヘリが搬送した患者のうち、約3割に救命や後遺症軽減の効果があり、脳血管疾病に関しては5割に搬送効果があったとする検証結果が20日、鹿児島市であった運航調整委員会で報告された。
現場出動370件(患者377人)を、県内の医師計13人が、緊急性や重症度の高い患者の救命効果や、後遺症軽減、搬送時間短縮、地域医療支援-など6項目で調べた。
ヘリ出動で救命効果があった事例は12.5%、47件。後遺症軽減は15.4%、58件で、計27.9%だった。末期の悪性腫瘍など蘇生が極めて困難で、ヘリの有効性が発揮できなかった患者を除外すると、61.8%に救命効果がみられた。
脳血管疾患で救命・後遺症軽減につながったケースは36件中、半数の18件に達し、心・大血管疾患では33.3%で救命効果があった。
(2013年11月21日 南日本新聞)