栃木県内初となるドクターヘリの運航が20日、始まった。基地病院となる独協医科大学病院(壬生町北小林)のヘリポートで同日開かれた式典では、参加者約100人が「命をつなぐ翼」として活躍が期待されるヘリの門出を祝った。
寺野彰同大学長が「安全第一で運航していく」とあいさつ。福田富一知事も「本県の救急医療体制充実への新たな一歩。1人でも多くの命を救うために活躍してほしい」と激励した。
医療機器や医薬品を装備したヘリには、フライトドクターと呼ばれる訓練を受けた医師と看護師が同乗。消防本部の出動要請から20分以内で救急現場に到着できるといい、迅速な初期治療で救命率の向上が期待される。
フライトドクターの大森達人医師は、「遠距離の現場に対して積極的に活用できる。いち早く重篤な患者のもとへ向かい、命を助けることができれば」と意気込みを語った。<2010年1月21日 産経ニュース>