救命率向上へ 県2012年度目標
県は、「ドクターヘリ」を、2012年度を目標に導入すると発表した。
ドクターヘリには、必要な機器や医薬品が装備されており、現場に迅速に駆け付けて患者の治療をすぐ行うことが可能。救急車の到着に時間がかかる山間部などで特に効果が発揮され、「救命率 の向上や後遺症の軽減ができる」(県医務薬事課)と期待されている。
同課によると、2月上旬に医療・消防関係者から意見を聞き、搭乗員確保の方法など導入に際しての課題を整理。7月頃に、出動拠点となる基地病院を、救急救命センターの機能を備えた県内5病院の中から選び、その後、専門委員会を発足させ運航マニュアルなどを作成する。
維持費は国と県が半分ずつ負担。年間240回出動する計算で約1億7000万円かかるという。
ドクターヘリの導入は01年度に千葉県などで始まり、現在17道府県計21病院で運航中。国が昨春、地方負担額の軽減措置を打ち出したことから、全国的導入の動きが広まっており、11年度までさらに9府県で運航が始まる予定。(2010年1月22日 読売新聞要約)