7月4日、東北救急医学会(会長・今明秀八戸市民病院救命救急センター所長)の市民公開講座が青森県八戸市の八戸プラザホテルで開かれ、約300人の市民が参加した。
今会長が、今年3月に青森県に配備されたドクターヘリについて、導入の経緯と配備後の成果を説明。配備先の八戸市から100キロ以上離れた大間町や深浦町への出動例を挙げ、「全国でもこれだけの長距離を飛行している例は少ない」と有用性を強調した。
日本集団災害医学会理事長の山本保博東京臨海病院長は講演で「地域の命は地域で守るのが災害医療の基本。地域の医療機関が、日ごろから地域住民とのコミュニケーションをとる必要がある」と訴えた。(河北新報、2009年07月05日付)