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茨城県ドクターヘリ、10年度導入をめざす <毎日新聞>
2009.07.07

茨城県は、医師が搭乗し、患者を救急搬送する「ドクターヘリ」を10年度早期に導入し、水戸医療センター(茨城町)と水戸済生会総合病院(水戸市)を基地病院とすることを明らかにした。県が医師や消防関係者を集めて設置した県ドクターヘリ導入検討委員会で基本方針をまとめ、県議会保健福祉委員会で報告した。救急医療体制の整備が課題となっている県北地区医療の強化にもつながりそうだ。

ドクターヘリは、事故や災害、救急患者の発生時に医師、看護師を乗せて急行し、治療を進めながら患者を病院へ搬送する仕組みで、救命率向上や後遺症の軽減が期待される。

基本方針によると、基地病院は1県1カ所が一般的だが、病院への負担などを考慮し、複数病院が数日交代でドクターヘリを運航するという、全国初の当番制方式を採用した。

基地病院選定をめぐっては、千葉県のドクターヘリ受け入れ実績のあるつくば市の病院も候補に挙がったが、地区内に救急救命センターがない県北地区への機動力を重視し、県内のほぼ大部分が運航範囲内になる県央地区の病院を選んだ。県立中央病院(笠間市)もヘリポートの整備や救急医療体制が充実すれば、基地病院に加わる可能性があるという。【山崎理絵】(毎日新聞‎2009年7月3日付)