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京滋ドクターヘリが運用開始 30分以内救急医療の態勢整備<産経ニュース>
2015.05.29

  滋賀県全域と京都府南部を活動エリアとするドクターヘリ「KANSAI・ゆりかもめ」の運航が始まった。滋賀県栗東市の済生会滋賀県病院を拠点とし、エリア全域で30分以内に救急医療を提供できる態勢が整った。

 ドクターヘリは、救急医療の専門医や看護師を乗せて患者の元へ向かい、現場や医療機関への搬送中でも治療をおこなうためのヘリコプター。重篤患者の救命や後遺症の軽減につながる効果が期待されている。

 KANSAI・ゆりかもめは、関西広域連合が運航する6機目のドクターヘリで、定員は医師や看護師、患者を含めて6人。愛称は、滋賀の琵琶湖と京都の鴨川を行き来する両府県民になじみ深い鳥の名前として、公募で決まった。

 このエリアではこれまで、緊急の治療が必要な患者が発生すると、大阪府吹田市の大阪大病院を拠点とするヘリが出動していた。しかし、滋賀県北部は吹田から100キロ以上離れ、救命の可能性が高いとされる30分以内に到着できないことが問題となっていた。

 今回の就航で、消防の要請を受けてから5分以内にヘリが離陸。学校の校庭や公園など臨時離着陸場(滋賀県内182カ所、京都府南部262カ所)へ向かう。離着陸場では、患者を乗せた救急車と合流するなどし、患者を機内に乗せて治療行為をしながら病院に搬送する。(2015年5月28日産経ニュース)