救急医療用の医療機器を装備したヘリコプターに医師や看護師が同乗し救急現場に向かう「県ドクターヘリ」の出動が昨年10月、計2000回を達成したことが分かった。
運用開始は平成19年10月。川越市の埼玉医大総合医療センターが基地病院に指定され、要請から5分以内に出動、県内の最も遠い秩父地域にも20分以内に到着できるため、「空飛ぶ救命室」とも呼ばれている。
同センターによると、運用開始当初は要請件数が少なかったが、現場で実際に活動する「フライトナース」が県内の各消防本部へ出向き、同じ現場で働く救急隊にドクターヘリの有用性をアピールする講演会を行ったところ、要請件数が大幅に増加したという。現在では出動件数が年間約400件に上る。同センターは「今後はフライトドクター・ナースの育成という課題を解決し、より多くの県民の命を救えるようにしていきたい」と話している。
(2015年2月20日 産経ニュース)