県は21日から県独自のドクターヘリ1機の運用を始める。救急医療機器が装備されたヘリに専門医や看護師が搭乗。県内全域を片道15分以内でカバーし、午前8時半~日没365日間稼働する。救命率の向上などが期待される。
県内のドクターヘリ運用は現在、三重、和歌山両県と関西広域連合のドクターヘリ3機が担っている。今後は県独自ヘリを導入する一方、2018年度にも相互連携を行う予定。機体はリースで年間の運航経費は約2億5000万円。
ヘリは南奈良総合医療センター(大淀町)に常駐する。119番通報を受けて消防が出動を要請し、同病院か県立医大付属病院(橿原市)の医師と看護師が搭乗。学校や公園などに着陸し、現場の救急車と合流して患者を病院に運ぶ。
19日に南奈良総合医療センターで運航式典が行われる。【芝村侑美】
(2017年3月19日毎日新聞)