北上市北工業団地のサトーテクノロジー北上工場(阿部敬一工場長)は10日、県ドクターヘリのランデブーポイントに指定されている同工場敷地内で、消防などとの連携訓練を初めて行った。交通の便が良く、広い敷地がある工業団地は災害時に拠点として重要な役割を果たすことから、従業員らは万一の事故や災害に備え、着陸場所の管理や緊急時の対応などを確認した。
従業員191人が参加。火災を想定した避難、消火訓練の後、工場近くの立体交差から大型トラックが転落し、運転手が挟まれたと想定したドクターヘリ訓練を行った。
消防から連絡を受けた同工場は従業員を待避させ、ランデブーポイントにヘリの風圧で飛ばされそうな物がないか確認するなど、受け入れ準備を整えた。
ドクターヘリは矢巾町の岩手医大からわずか4分で到着。フライトドクターと同ナースが救急隊から患者を引き継ぎ離陸した。(2013年9月11日 岩手日報)