医師が搭乗して救急現場に駆けつける「ドクターヘリ」が30日、県内で初めて運航を開始し、基地病院となる新潟市中央区旭町通の新潟大学医歯学総合病院屋上のヘリポートで記念式典が開かれた。
同病院によると、ドクターヘリは時速220キロで飛行できる。運航時間は午前8時半〜午後5時半。運航圏域は県内全域で、同病院から佐渡市まで約20分で結ぶなど、広域での迅速な救急活動が可能になる。約700カ所の小中学校のグラウンドや公園などで救急車から患者を受け、県内計21病院に搬送する。
泉田裕彦知事は式典で「消防や医療機関の連携によって、1人でも助かる命を助け、後遺障害を防ぐことに大きな期待を寄せている」と語った。【塚本恒】
(2012年10月31日毎日新聞)