県の初めてのドクターヘリの運航を記念する式典が1日、津市江戸橋2の三重大医学部付属病院で行われた。ヘリは、同院と伊勢市船江1の伊勢赤十字病院を、2カ月ごとに交互で基地病院とする。
三重大病院などによると、ヘリの巡航速度は時速200キロを超え、35分以内で県内全域に到着し、初期治療を開始できるという。同日から順次、県内の全15消防本部と訓練を実施し、終了した消防本部から、本格的な運用を始めるという。
式典には、関係者ら約50人が出席、鈴木英敬知事や三重大の内田淳正学長らがヘリポートでテープカットを行った後、初飛行した。鈴木知事は「要請から数分で飛び立ち、離島や山間部からでも、重篤患者を迅速に搬送できる。救命率が向上し、県民の安心に結びつく」などとあいさつした。【谷口拓未】
(2012年2月2日 毎日新聞)