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運航開始 熊本赤十字病院で式典 <熊本日日新聞>
2012.01.16

 医師と看護師を救命救急の現場に運ぶ県ドクターヘリの運航開始式が16日午前、ヘリの基地局となる熊本赤十字病院(熊本市長嶺南)であり、県内の医療、消防関係者ら約150人が出席。午後1時から出動要請の受け付けを開始した。

 式典で同病院の一二三倫郎[ひふみみちお]院長があいさつし「救命率向上につなげるには行政、消防、医療関係者、県民の理解が不可欠」と協力を呼び掛けた。蒲島郁夫知事が「安心、安全に貢献すると期待している」と祝辞。搭乗する医師、看護師、操縦士らが紹介された。

 県は、ドクターヘリを防災消防ヘリ「ひばり」と連携する独自の「熊本型」救急搬送体制で運用する。同病院に医師、看護師、操縦士、整備士、運行管理者が常駐。一方、「ひばり」は主に病院間搬送を担うが、出動が重なる場合などは国立病院機構熊本医療センター(熊本市二の丸)の医師が搭乗し、ドクターヘリの役割を担う。

 ドクターヘリ運航に掛かる費用は年間約2億円で、県と国が半分ずつ負担する。2011年度は四半期分の約5千万円。(東寛明) (2012年1月16日)