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ドクターヘリ運航を開始 KANSAI・ゆりかもめ <朝日新聞>
2015.04.30

 滋賀県栗東市の済生会県病院を拠点にするドクターヘリ「KANSAI・ゆりかもめ」が28日、運航を始めた。救命効果が高いとされる30分以内で県全域へ到着できるようになる。京都府南部も対応範囲となり、府内で運航されるヘリは計3機に増えた。

 京都、滋賀、鳥取、徳島などの7府県などでつくる関西広域連合が導入した。滋賀県健康医療課によると、県はこれまで大阪府吹田市の大阪大学付属病院拠点のドクターヘリが担当してきたが、長浜市や米原市の一部で30分以上かかっていた。すでに運航している5機と合わせ7府県全域が30分以内に到着できる範囲になる。昨年度は5機合わせて計2982回出動した。

 ゆりかもめは全長13メートルで患者も含め定員6人。時速220キロで飛行でき、除細動器や人工呼吸器などを装備している。各地の消防本部などから要請を受けて、県内182カ所、京都府南部の262カ所にある離着陸場所に医師や看護師を乗せて飛び、初期治療にあたった後、医療機関に運ぶ。

 ゆりかもめは午前8時半から日没まで、委託された民間会社が運航。年間事業費は約2億円。出動実績に応じ、7府県で負担する。(朝日新聞 2015年4月29日)