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HEM-Net創立20周年記念シンポジウム開催される
2019.12.02

HEM-Netでは、去る11月25日、霞が関ビル東海大学校友会館において、150名の方々の参加を得て、「これからのドクターヘリ」をテーマとするHEM-Net創立20周年記念シンポジウムを開催しました。

冒頭の開会の挨拶の中で、篠田理事長はHEM-Net創立以来の20年間を振り返り、「ひたすら日本全国にドクターヘリを普及させようと頑張った20年間であった」と述べるとともに、20年間頑張ってこられたのも「多くの関係者の方々のご支援のお蔭」と御礼を申し上げました。そして、目指してきたドクターヘリの「量的拡大」がほぼ実現しようとしている今、次なるHEM-Netの目標としてドクターヘリの「質的向上」を目指すこととした旨を述べ、「質的向上」に繋がる多くの課題の中から下記の5つの課題を取り上げ、ドクターヘリの今後を討議していただくこととしたと、シンポジウム「これからのドクターヘリ」の開催の意義を述べました。

基調講演として、スイスエアレスキューREGAのStefan Becker(ステファン ベッカー)氏から、「Achieving 100% reliability」と題してREGAの夜間運航を始めとする様々な先進的な取り組みについて披露していただきました。引き続いてのパネルディスカッションでは、「夜間運航」「地域医療」「周産期医療」「広域運用」「高度新技術の活用」の5つの課題ごとに、専門家である7人のパネリストから先進的、かつ、特色ある取り組みについて発表していただき、活発なディスカッションが行われました。

今回のシンポジウムは、ドクターヘリの「質的充実」を目指すHEM-Netにとって、大変有意義にして示唆に富むシンポジウムとなりました。それぞれの課題の解決は簡単ではありませんが、今回の成果を踏まえ、関係者のご協力も得ながら、一歩一歩実現に向け、活動して参りたいと考えています。