北東北3県のドクターヘリの広域連携運航をめぐる問題で、救急医や消防関係者らでつくる「県ドクターヘリ運航調整委員会」(委員長=吉田茂昭・県病院事業管理者)の会合が11日、青森市内であった。秋田と岩手が提案していた、医師の判断で他県ヘリを出動可能とする案が了承され、事実上の要件緩和となった。
広域連携は昨年度から始まり、県立中央(青森市)と八戸市立市民(八戸市)、秋田赤十字(秋田市)、岩手医科大付属(盛岡市)の4病院を基地病院に、各病院から原則100キロ圏内を出動対象地域とする運航が始まった。
現在の運用は、自県のヘリが対応できない場合に限り、他県に出動要請ができるが、秋田と岩手は昨年11月、「基地病院の医師の判断で他県ヘリの要請をできるようにする」と求めた。
(2014年6月12日 朝日新聞)