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福島県と連携 茨城県今月から<東京新聞>
2014.06.11

 茨城県は今月から、福島県とのドクターヘリの連携運用を始め、県境付近にある大子町と福島県矢祭、塙の両町の傷病者を互いの県のヘリで搬送できるようにした。今後、運用状況を踏まえ、出動範囲を三町以外に広げることも検討していく。

 他県とのドクターヘリ連携は、千葉県(二〇〇四年七月)、北関東三県の協定(一一年七月)に続いて三例目。同時に複数の要請があり自県のヘリだけでは対応できない状況でも、患者を素早く運び、救命率を向上させる狙いがある。

 大子町消防本部のドクターヘリ出動要請件数は一〇~一三年度の四年間に二百四件。人口一万人あたりでは約八十六件で、県内二十五消防本部の中で最も多い。重篤患者を受け入れ可能な病院が少ないことが、要請が多くなる要因とみられる。

 要請が重複してヘリで搬送できなかったケースは四年間で十一件。県医療対策課の担当者は「福島県と合わせて二機飛べれば、それだけ良い対応ができる」と期待する。(妹尾聡太)

 (2014年6月11日 東京新聞)