ドクターヘリの導入を計画する宮城県は、運航の拠点となる基地病院を東北大病院(仙台市)と国立病院機構仙台医療センター(同)の2カ所とする方針を固めた。9月3日に開く県救急医療協議会に諮り、決定する。
ドクターヘリは、2病院に交代で配備する見通し。基地病院はヘリに搭乗する医師や看護師を確保する必要があり、2カ所とすることで病院側の負担軽減を図る。
県が中心となって宮城野原総合運動公園(宮城野区)一帯を広域防災拠点として整備する構想が動きだし、仙台医療センターの移転新築も計画されている。同センターの活用は、広域救急医療体制の強化を図る狙いもあるとみられる。
基地病院の選定をめぐって県は本年度、救命救急センターがある県内6病院、医師会、消防の関係者による懇話会を2度開催し、選定作業を進めてきた。今後は運航体制の具体的な在り方や、他の医療機関との連携策などを協議する。
(2013年8月31日 河北新報社)