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要請まで16分、全国平均レベルに〈下野新聞〉
2013.08.21

 重症度、緊急度の高い病気や事故に対応する全国のドクターヘリの2012年度運航実績で、本県ヘリは各消防本部が119番を受けてからヘリ出動要請までの所要時間が平均16分となり、11年度に比べ3分短縮したことが18日までに、日本航空医療学会の調査で分かった。

 11年度は全国で最も時間がかかったが、12年度は34道府県40機で「平均並み」という。救急現場への出動件数は12・5%(66件)増えて592件の5位となった。

 同学会や本県運航拠点の獨協医大病院によると、12年度の119番受理からヘリ要請までの時間は全国平均が14分。12年度に運航が始まった8機は16分だった。運航方針が異なり単純比較をできない側面はあるが、最速は6分。

 本県の要請までの時間短縮について、同病院救命救急センターの菊池仁外来医長は、同病院と各消防本部が全出動事例の検証に取り組んでいることなどを踏まえ、「消防の通信指令部門や救急隊からの的確な要請が多くなった。消防の現場の力で平均並みにまで改善してくれた」と評価。

 要請件数は16・5%(113件)増の796件で全国8位。施設間の搬送を含めた出動件数は14・7%(90件)増の703件で6位だった。(2013年8月19日下野新聞)