医師が搭乗して救急現場に駆けつける「ドクターヘリ」の運用が1日に始まった。基地病院の県立中央病院(甲府市富士見1)で同日、横内正明知事ら関係者がテープカットし、運用開始を祝った。
ドクターヘリは、同病院救命救急センターの医師と看護師らを含め、定員は6人。119番通報を受けた消防本部が、患者の生命の危険性や搬送時間などの基準をもとに同病院に出動を要請する。
これまでに300カ所以上の臨時ヘリポートが確保され、片道15分以内で県内全域をカバーできる。年間200回以上の出動が見込まれ、救命率や遠隔地の救急医療の向上が期待されている。
式典で横内知事は、「スタッフは力を尽くし、安全・円滑に運航して一人でも多くの命を救ってほしい」とあいさつした。救命救急センター長の岩瀬史明医師は「要請を受けた時に一刻も早く飛び立てるよう、万全の態勢を整えたい」と話している。【山口香織】 (2012年4月2日 毎日新聞)