21日午後0時25分ごろ、高島市新旭町の工場で、作業中の男性(22)が機械に右手を挟まれ指を3本切断したと高島市消防本部に119番通報があった。同本部の要請で阪大付属病院(大阪府吹田市)からドクターヘリが初出動。男性は大津市に運ばれ、大津赤十字病院で手術を受けた。
同本部などによると、指の接合など高度な医療が必要な患者は最寄りの病院で応急処置後、大津市内の総合病院へ救急搬送していたが、半数近くは到着まで1時間以上かかっていた。男性は救急車でヘリの待機場所まで約15分で運ばれ、ヘリ内で応急処置を受けながら皇子山陸上競技場に約10分で到着した。
ヘリは県と大阪府が共同運航。県医務薬務課は「事例を蓄積し、どこでも救急医療が受けられる態勢を充実させたい」としている。【安部拓輝、加藤明子】(2011年7月22日毎日新聞)