県のドクターヘリの運航開始を記念する式典が8日、基地病院の岐阜大付属病院で開かれた。ドクターヘリは9日午前8時半から運航を始める。
県によると、ドクターヘリは川崎式BK117型。7人乗りで、最大で傷病者2人を載せたストレッチャーを搭載することができる。巡航速度は毎時200キロで、岐阜市から高山市まで約30分で飛行する。機材も積んでおり、医師や看護師が現場ですぐ治療を始められるという。県防災ヘリの救命搬送に比べて準備に時間がかからず、現場到達が20分ほど早くなるという。
式には古田肇知事や岐阜大の森秀樹学長らが参加。岐阜大付属病院のヘリポートで、ヘリを背にテープカットに臨んだ。小倉真治・同病院高次救命治療センター長は「面積が広く山間部の多いこの県で、ドクターヘリは大きな恩恵をもたらすだろう。運航開始はうれしいが、責任も感じる」と話した。【岡大介】(2011年2月9日毎日新聞)