県のドクターヘリが10月から2機体制となり、運航が始まった。複数機運用は全国で5県目。東北地方では初となる。ヘリが常駐することになった八戸市立市民病院(同市田向)では運航開始式があり、関係者らがテープカットして運航を祝った。
県のドクターヘリ1号機は09年3月に市民病院を暫定基地病院として配備され、運航スタート。11年4月から、市民病院と県立中央病院(青森市)で、2カ月ごとに交互に拠点を交代する共同・分担方式で運航されてきた。
式典で小林真市長が「多くの命を救うことができる効果のある事業。県民へ高度な医療サービスが提供できる」とあいさつ。次いで、市民病院の三浦一章院長が搭乗医師11人と搭乗看護師5人を紹介した。今明秀副院長は「ドクターヘリをうまく使って『短命県』を克服したい。へき地で高度医療を受けられない方々を幸せにできれば」と述べた。【神崎修一】
(2012年10月6日毎日新聞)