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埼玉県ドクターヘリ24時間体制確立へ <産経ニュース>
2009.03.10

埼玉県は、県の防災ヘリを夜間から早朝にかけてドクターヘリとして運用することを決めた。4月にも運航を開始する。日中だけ運航していた埼玉医科大学総合医療センター(川越市)のドクターヘリと合わせ、全国初の24時間の運航体制が整備される。

 ドクターヘリは、事故や災害の現場に医師や看護師ら医療スタッフを乗せて急行するもの。県内では、埼玉医科大学総合医療センターが平成19年10月から運航。2月末までの出動回数は143回に上っている。

 需要が高いドクターヘリだが、運航委託会社や医師確保の問題があり、運航時間は午前8時半から日没30分前までと限られている。一方、「山間部の事故などで、昼間以外の出動要請が増えている」(県医療整備課)ことから、24時間運航可能な体制整備が求められていた。

 新たにドクターヘリを導入すると、大幅な負担増になる。県には防災ヘリが「あらかわ1」「あらかわ2」の計2機あることから、これを夜間早朝帯のドクターヘリに利用できないかを検討。医師、看護師ら医療スタッフの問題は、埼玉医大国際医療センター(日高市)が派遣することで解決し、24時間運航が可能になった。(2009年3月9日産経ニュース要約)