認定NPO法人
救急ヘリ病院ネットワーク
HEM-Net

ニュース&アーカイブ
ニュース
救命率向上に期待 きょう運航スタート 開始式に120人/鹿児島〈毎日新聞〉
2016.12.28

救命率向上に期待 きょう運航スタート 開始式に120人/鹿児島〈毎日新聞〉

奄美群島と十島村を対象に医師らが患者を治療しながら救急搬送する「奄美ドクターヘリ」が27日、運航を始める。奄美市名瀬の格納庫で26日、運行開始式があり、関係者ら約120人が出席。「離島の救命率向上や後遺症軽減が図られる」と期待を寄せた。

奄美ドクターヘリは県立大島病院(奄美市名瀬)が拠点病院。隣接する救命救急センターの屋上ヘリポートを基地とし、奄美群島の有人8島と十島村の計約150カ所を離着陸場所に選定している。医師、看護師の医療スタッフは10人で、午前8時半から日没まで運航。機体は最新鋭で最大7人が搭乗でき、最も遠い与論島に約40分で到着する。

運航開始式のあいさつで三反園訓知事は「(鹿児島市が拠点の)県ドクターヘリと合わせて県全域をカバーでき、県民が適切な救急医療を受けられるようになる」と強調。奄美市の朝山毅市長も「待ち望んでいたヘリの運航。奄美の救急医療は格段に向上する」と述べた。このあと出席者がテープカットなどで運航開始を祝った。

県立大島病院の服部淳一救命救急センター長は運航開始に「感無量。住民と一緒に、救急医療を中心として命を支える柱になれるドクターヘリにしたい」と語った。

【神田和明】 (毎日新聞2016年12月27日)