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グローバル医療搬送システム認定委員会(CAMTS Global)の認定基準(初版) の和訳CDの作成
2022.06.23

スイスのシュビーツ州フェフィコン市に本部を置く「グローバル医療搬送システム認定委員会」(Global Commission on Accreditation of Medical Transport Systems~以下、CAMTS Globalという。)は、各国で活動する救急医療用ヘリコプターを始め、救急車、固定翼機などの医療搬送システムに共通して適用されるべき「基準」(Standards)を定め、当該基準をクリアした医療搬送機関に「認定」(Accreditation)を与えるという仕組みを運用しています。
このような認定基準の必要性が認識されるようになった背景には、各国の医療搬送システムが、それぞれの国情に従って構築されてきたものであったため、組織や運用のあり方に、各国の独自性が色濃く出て来たり、また、各国間に「格差」が生じたりしており、いざ、国際的な協調が求められるようになると、そうした独自性や格差が、スムースな国際連携を妨げる要因になりかねない事態が生じてきたということがあったようです。
 こうした事態は、我が国でも、同様にあり得ることです。ドクターヘリの運用は、各都道府県ないしは各運航基地病院の自主性に委ねられ、全国的に遵守すべき基準のようなものは存在しない。これまでのところ、それで格別の問題は起こっていないが、今後、大規模な災害等が発生して、多くのドクターヘリが、他の救急搬送機関と協働して、救急の現場で活動することが多くなり、各機関の間で、相互連携の一層の充実・強化が求められるようになってくると、ドクターヘリを始め各救急搬送システムの運用の全国的な「平準化」が必要になってくる事態も予想されます。
 HEM-Netは、そうした事態に備えて、CAMTS Globalの組織・活動等の調査・研究の一環として、今般CAMTS Globalの定めた「認定基準(初版)」をサイマル・インターナショナル社に委嘱し和訳したCDを作成しました。
 本CDは貸出をしますので、希望される場合はHEM-Net事務局までご連絡下さい。
TEL: 03-3264-1190 E-mail:jimu@hemnet.jp