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近年のドクターヘリ運航会社の不適正事案に関する「ドクターヘリの安全運用に関する調査報告書」を作成しました
2025.07.22

 令和5年から令和6年にかけて、ドクターヘリ運航会社の不適正事案に対して、国土交通省から不利益処分(業務改善勧告、事業改善命令、安全管理統括者の職務に関する警告)が複数の運航会社に対して行われました。こうした事態はこれまでのドクターヘリの歴史の中では異例のことであり、HEM-Netとしても、今後のドクターヘリの安全運用に関わる重大な問題として強い危機感を持ったところです。
 このため、HEM-Netでは、一般社団法人日本航空医療学会(JSAS)とともに「ドクターヘリ安全運用に関する合同委員会」(以下「合同委員会」という)を設置し、不適正事案を調査のうえ、ドクターヘリの安全性が確保されるための方策について検討を行ってまいりました。合同委員会では、計12回に及ぶ精力的な調査検討を行い、令和7年3月に本報告書を取りまとめました。
 本報告書とりまとめ直後の令和7年4月6日、病院の医療搬送用ヘリの航空機事故により医師、患者、その家族の3名が亡くなるという痛ましい事故が発生しました。JSASは直ちに「福岡和白病院の医療搬送用ヘリの航空事故に関する理事会見解」(4月8日)を公表し、機体の再点検・整備等のほか、不時着対応訓練等を強く推奨したところです。HEM-Netでは、ドクターヘリに搭乗する医療クルー(医師・看護師)の命を守り安全を確保するためにJSASの行う洋上不時着対応訓練を支援するため、クラウドファンディング(Safe Crew Project)事業に現在鋭意取り組んでいます。
「ドクターヘリの安全運用に関する調査報告書」