◇県内初 鳥取大学付属病院を拠点
医師や看護師を乗せて救急現場に向かうドクターヘリの運航が26日始まり、鳥取大医学部(米子市西町)で記念式典が行われた。
ドクターヘリは救急医療に必要な機器を積み、医師らが同乗。ヘリ内で治療を始められ、病院まで速やかに搬送できる。県内では初配備で、同大学医学部付属病院を拠点に半径70キロ、県内全域と隣接する4県をカバー。公募により、愛称は「KANSAI・おしどり」に決まった。
県が加入する関西広域連合が事業主体で、総事業費は5億8000万円。年間2億5000万円の運営費は、ヘリを利用した件数に応じて各県が負担する。同病院では4月以降、医師と看護師18人のスタッフで対応する予定で、年間約400件の出動を見込む。
この日、同大学医学部体育館で行われた式典では、平井知事や同連合広域医療担当委員を務める飯泉嘉門・徳島県知事らが出席。協定書に調印した後にテープカットして祝った。平井知事は「これまで救えなかった命を救えるようになる。中山間地も空から飛んでいくことができ、費用対効果も見込める」と述べた。(2018年3月27日読売新聞)