鹿児島市の与次郎地区に移転・開院した米盛病院は、県内で初めて患者搬送用のヘリコプターを導入している。米盛病院を運営する緑泉会は県のドクターヘリが出動中で対応できない場合などに米盛病院のヘリが出動できるようにする協定を11日、県と結んだ。
この協定は、米盛病院が導入した患者搬送用のヘリコプターが県のドクターヘリを補完することで、県内の救急医療体制の充実を図ることが狙い。調印式では、米盛病院を運営する緑泉会の米盛公治理事長と、県の松田典久保健福祉部長が協定書に調印した。
米盛病院のヘリコプターはイタリア製のAW109双発機。県のドクターヘリが出動中で対応が出来ないときや、同じ現場で多数の負傷者が発生した場合などに出動する。緑泉会の米盛公治理事長は「長年思い描いてきた鹿児島県とできる理想の救急医療の体制、それを県の方に一番よく理解とご支援をいただいてなによりもうれしい」と話した。
補完用ヘリとしての運用は来月1日から始まる。民間の医療機関が持つヘリコプターが県のドクターヘリを補完する形で活用されるのは全国で初めて。
[ 9/11 18:53 KYT鹿児島読売テレビ]