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山形-ドクターヘリ 福島と連携〈読売新聞〉
2013.03.19

県が今月中に協定を締結 

 ドクターヘリの広域連携を進めるため、県は今月中に福島県と相互応援の協定を結ぶ。県地域医療対策課は「県に1機ずつのドクターヘリを効果的に運用することで、両県の救急医療の質が高まる」と期待している。新年度には新潟県と同様の協定を締結する予定で、秋田県とも協議に入るとしている。18日に県村山総合支庁で開かれた県ドクターヘリ運航調整委員会で報告された。

 半径100キロ圏内を約30分でカバーするドクターヘリは、県境を越えた出動が期待されている。重複した出動要請や多数の傷病者が発生した時など、県単位で対応できない場合に隣県のドクターヘリに出動してもらうのが目的で、こうした広域連携は全国的にも広まってきている。

 山形県と福島県との相互応援協定は、両県の基地病院から半径100キロ圏内をそれぞれカバーする内容。県内では置賜、村山地域が、福島県では福島市や南相馬市、郡山市などが対象となる。両県は新年度から合同訓練を行い、具体的な運用方法を検討する。

 この日の委員会では、昨年11月15日のドクターヘリ就航以降の運航状況も報告された。今年2月末までの出動要請は105件で、実際に現場に出動したのは44件だった。今後、搬送された傷病者が、社会復帰したかどうかなど予後の調査を行うことが確認された。(2013年3月19日読売新聞)