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ドクターヘリ迅速化へ事故自動通報実験 つくば<茨城新聞>
2011.12.21
NPO法人「救急ヘリ病院ネットワーク」(國松孝次理事長)とトヨタ自動車は20日、交通事故が発生した際、けがの程度を自動的に推定し、ドクターヘリを速やかに出動させるシステム「先進交通事故自動通報装置(AACN)」の実証実験を、つくば市苅間の日本自動車研究所で行った。実験では事故発生から約21分で、現場にヘリが到着した。119番を介した現行のヘリ運用では、平均で約38分が必要とされるという。

実験は、車を壁に衝突させ、スピードや衝撃の方向などから乗員の負傷の程度を推定。携帯電話の回線を通じてデータを自動的にコールセンターに伝えた。連絡を受け、約40キロ離れた千葉県印西市の病院からドクターヘリが約21分後に現場に到着し、医師が負傷者の治療に当たった。

医師が事故現場に到着するまでの時間を短縮することで、負傷者の死亡率は大幅に低下するという。(2011年12月21日 茨城新聞)