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来年導入 救急隊員を研修派遣 千葉の病院・消防署へ/宮崎<毎日新聞>
2011.01.18

◇医師と初連携

 地域医療再生計画に基づき来年4月に予定されている県と宮崎大学のドクターヘリ導入に向け、県内9消防本部の救急隊員ら約70人が今月下旬から順次、研修のため千葉県の日本医科大千葉北総病院や地元消防署に派遣される。ヘリ運用の現場で救急隊員が医師との連携を学ぶ初の機会となる。【石田宗久】

◇宮崎大も運航準備委開催

 ヘリコプターに医師が搭乗するドクターヘリは、事故現場などでの応急処置や病院への搬送時間の大幅短縮による救命率向上に各地で貢献している。

 救急医療体制の強化は、中山間地域の多い宮崎にとって重要課題で、宮崎大もドクヘリ導入に合わせて救急部を救急救命センターに強化する。同大病院から都城市(35キロ)まで9分▽西米良村(50キロ)まで14分▽延岡市北浦町(108キロ)まで30分--などと想定している。13年度までの事業費は7億1300万円。

 県庁で13日あった救急隊員ら向け説明会では、宮崎市出身で、美郷町などで勤務経験のある北総病院の金丸勝弘医師(40)がドクヘリの意義を説明した。

 北総病院のドクヘリは昨年5777回出動し、自身も搭乗する金丸医師は、交通事故による外傷など一刻を争う事態を例に「亡くなる人が、助かるかもしれない。重度外傷や後遺症を軽減できる」と強調。「陸路搬送15分以上でヘリを要請してもらっている」と北総病院での経験を紹介し「ヘリを呼ぶのは大げさではない。みなさんの手元に医師のカードが増える」と語り掛けた。

 現地での研修は6日間の予定で、地元救急隊が患者の容体に応じてヘリを要請する際の判断や運用の実際を学ぶ。

 宮崎大では24日に初の運航準備委員会を開催予定。医師や看護師の研修や基地ヘリポート整備、出動要請基準の作成などを進める。

 ドクヘリは昨年末現在、19道府県24病院が導入。九州・沖縄では福岡、長崎、沖縄各県に配備されており、11年度以降、熊本、大分、鹿児島各県でも導入が予定されている。(2011年1月14日 毎日新聞)