富山県は、来年度から導入するドクターヘリについて、来年八月以降に専用機の運航を開始する。石井隆一知事が二十六日の会見で明らかにした。
県医務課によると、機体は県警ヘリと同じイタリア・アグスタウェストランド社製で、最大重量が三・一トン。総座席数は七人で、患者一人を搬送する場合、医師と看護師、付添人、研修医の最大四人まで搭乗できる。
現在、岐阜県との共同運航に向けた調整段階で、来年の早い時期に「運航調整委員会(仮称)」を設けてヘリの運用ルールなどを決めていく。開始前の六、七月には同社製の予備機を先に導入して、実際に医師らを乗せた訓練を実施する。
運航業者は静岡エアコミュータ・鹿児島国際航空共同事業体に決定。年額一億九千五百万円で、機体の調達や管理、操縦士の確保などの業務を委託する。
石井知事は会見で「人の命に関わること。なるべく早く実践配備したい」と述べた。
(2014年12月27日、中日新聞)