広島県の医療用ヘリコプター(ドクターヘリ)の本格運用が5月1日に始まることが13日、固まった。実務を担う広島大病院(広島市南区)と、県内の13消防組合・本部などとの調整が順調に進んだため。7月から2カ月前倒しする。
運用の態勢を話し合う調整委員会の初会合が13日、南区であり、消防や市町、医療機関の約80人が出席。広島大病院高度救命救急センターの谷川攻一センター長が、運用開始の前倒しを含めた今後のスケジュールを説明。搬送する患者の受け入れ先を県内の18病院とすることも承認した。
会合後、谷川センター長は「ドクターヘリで助かる命がある。できるだけ早いスタートで県民の期待に応えたい」と強調した。
ヘリは3月末に広島ヘリポート(西区)に配備され、4月1日に試験運行をスタートする。
(2013年3月13日 中国新聞)