島根県は、高速道路の付属施設への離着陸を検討している医療用ヘリコプター(ドクターヘリ)について、インターチェンジ(IC)など県内と広島県内の計6カ所を離着陸地点とし、4月から運用を始める方針を明らかにした。重大事故に備え、救命救急体制を充実させる。
離着陸地点は、県内が山陰自動車道松江玉造IC(松江市)浜田自動車道浜田IC(浜田市)と、松江道三刀屋木次IC(雲南市)に加え、30日に運用開始する同雲南吉田IC(雲南市)の4カ所。
広島県内は浜田道大朝IC(北広島町)中国自動車道吉和サービスエリア(SA、廿日市市)の2カ所で、島根県の消防本部が周辺の高速道の一部を管轄するため出動エリアとなる。
交通規制を担う県警と要請元の消防本部、ヘリの運航会社などが合同で昨年10月からことし2月までに、6カ所の安全点検を終えた。県が出動時の連絡系統を定めた運用マニュアルを完成させており、19日に出雲市で開くドクターヘリ運航調整委員会で関係機関に示す。(2013年3月10日 中国新聞)