県内の主要な病院などでつくる「県ドクターヘリ導入推進協議会」(代表理事、木下順弘・熊本大医学部教授)は19日、ドクターヘリの導入を求める嘆願書を、約3万5000人の署名とともに県に提出した。
嘆願書では、生命の危機にひんしている最重症の救急患者は、熊本赤十字病院など熊本市内の3病院が県内全域から受け入れているが、陸路搬送で1時間以上かかる地域もあり、救急患者搬送に特化したドクターヘリが必要と訴えている。
また救急救命士が搭乗する県消防防災ヘリ「ひばり」は、救急患者搬送が年間246件(08年)もあり、運航件数に限界が見えてきたと指摘している。
署名は約3分の1が天草地域で、次いで阿蘇地域、水俣地域の順で多いという。(平成21年5月20日 毎日新聞)