現在1機体制で運航しているドクターヘリについて、泉田裕彦知事は11日、「広大な県土をカバーするには2機目の導入が必要だ。早期の導入を目指す」と述べ、2機体制とする方針を明らかにした。県議会2月定例会で質問に答えた。
県は2014年度当初予算案に2機体制に向けた調査費を計上しており、知事は「年末までに課題や条件を検討する」と話した。
県は12年10月に新潟大学医歯学総合病院(新潟市中央区)にドクターヘリを配備。ことし2月までに386回出動した。2機目は中越または上越地域の病院への配備が想定される。
昨年、運航体制を議論するために開かれた県や医療、消防関係者による検証部会でも、基地病院から離れた場所では到着まで時間がかかるとして2機目の導入を求める意見があった。
県によると北海道や長野など6道県がドクターヘリを複数機導入している。
(2014年3月12日 新潟日報)