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ドクターヘリを中越に28年秋導入<産経ニュース>
2015.01.21

 県は平成28年秋に2機目のドクターヘリを導入する。24年10月の導入から2年間で運航実績が増加しており、救急体制の充実を図るのが狙い。基地病院は中越・上越地域に置く見込みだ。

 県は同年10月30日から、新潟大医歯学総合病院(新潟市中央区)を拠点にドクターヘリを運航している。出動回数は1年目が303回(要請425件)、2年目は416回(同576件)と増加している。基地病院が新潟市にあるため、隣接する山形、福島両県とも連携しやすい。

 課題は、1機で県内をカバーしているため、湯沢町や南魚沼市、糸魚川市など基地病院から30分で到達できない地域があるうえ、「群馬県や長野県とは連携できない状況にある」(泉田裕彦知事)ことから2機目の導入を検討してきた。

 県は「広大な県土をより手厚くカバーし、助かる命を確実に救う体制を強化する」としており、隣接県との連携による体制強化も図る。

 関連予算案を2月定例県議会に提案。27年度から、基地病院を選定し、運航会社の決定、住民説明会、デモフライトの実施、格納庫などの整備を進める。全国でドクターヘリを2機以上導入している自治体は北海道(3機)、青森、長野、千葉、静岡、兵庫の5県(いずれも2機)。

 ドクターヘリは、基地病院に常駐し、救急医療専門の医師と看護師が搭乗、要請から5分以内に出動できるよう救命救急に必要な資機材を装備した救急専用ヘリコプター。「空飛ぶ救急外来」とも呼ばれている。出動要請は県内の消防本部が行い、個人からはできない。

 (2015年1月21日産経ニュース)