山形県は25日、多数の傷病者や緊急の処置を必要とする患者が発生した場合などに、秋田県と互いのドクターヘリを融通する広域連携協定を結んだと発表した。12月8日から実施する。
山形県によると、両県ともドクターヘリは1機しかなく、ヘリの基地病院から遠い県境周辺への出動に時間がかかった。協定では、出動要請が重なったり、気象条件によって自県のヘリが飛べなかったりする場合の連携も想定。おおむね基地病院から100キロメートル圏内を出動対象範囲とした。県内では、基地病院の県立中央病院(山形市)から飛島(酒田市)まで約45分かかっていたが、秋田県のドクターヘリを要請することで25分程度に短縮されるという。
(朝日新聞、2014年11月26日)